写真1●サーバー&ツール担当プレジデントのSatya Nadella氏
[画像のクリックで拡大表示]

 米カリフォルニア州のアナハイムコンベンションセンターで開催されている米Microsoftの技術カンファレンスBUILDで、2日目のキーノートに同社サーバー&ツール担当プレジデントのSatya Nadella氏が登壇(写真1)。前日に披露したWindows 8(関連記事)と並行して開発を進めている次期開発ツール「Visual Studio 11」や次期サーバーOS「Windows Server 8」などを来場者に披露した。

写真2●Windows 8搭載タブレットとWindows Phoneの間でAzureを介して連携しゲームをするデモを見せた
[画像のクリックで拡大表示]

 2日目のキーノートでは多数のデモが披露された。

 まずVisual Studioの開発を担当するJason Zander氏は、Windows 8搭載タブレットとWindows Phoneの間で、Azureを介して連携しながら同時にゲームを進めるというデモを見せた(写真2)。開発中の次期開発ツール「Visual Studio 11」と新しいAzure SDKを使うことで、こうしたアプリケーションの開発だけでなく、完成したアプリケーションをAzure上にデプロイすることも簡単になることを実際のコードを書きながら来場者に説明した。

WebSocketを使ったWeb連携をデモ

写真3●トレードマークの赤いポロシャツで登場した開発ツール担当副社長のScott Guthrie氏
[画像のクリックで拡大表示]

 続いて登壇した開発ツール担当副社長のScott Guthrie氏(写真3)は、.NET 4.5で実装するWebSocket APIを使い、ゲームの参加者同士でメッセージを交換するプログラムを簡単にコーディングできることをデモした。WebSocketはHTML5仕様の一つとして開発が進んできたもので、Web接続上で相互に通信するための規格である。Microsoftでは、次期WebサーバーのInternet Information Server 8とInternet Explorer 10でWebSocketを実装する予定である。

写真4●Team Foundation ServerをWindows Azure上のTeam Foundation Serviceとして提供
[画像のクリックで拡大表示]

 なお、Guthrie氏のデモでは、これまでオンプレミスの環境でのみ利用できたチーム開発支援ソフトの「Team Foundation Server」を、Windows Azure platform上のサービス「Team Foundation Service」として利用できることも明らかにした(写真4)。すでにベータ版の公開が始まっており、今回のBUILD参加者に対しては無償で利用できる権利を提供すると発表すると、会場は拍手で包まれた。

CEOのBallmer氏もサプライズ登場

 続いて登壇したシニアプロダクトマネージャーのBryon Surace氏は、Windows Server 8の開発者プレビュー版を披露。このWindows Server 8は現在のWindows Server 2008 R2の後継で、初日のキーノートで登場したWindows 8のサーバー版OSに当たる。

写真5●サービスを止めずに別の仮想サーバーに移行できるLive Migrationのデモ
[画像のクリックで拡大表示]

 デモでは、Windows Server 8では、別のマシンの主記憶にOSを介さずに直接書き込むRDMA(Remote Direct Memory Access)をサポートすることで、2Gbpsを超えるような高速なデータ転送が可能になることを見せた。また、仮想化をさらに進め、物理サーバーとは関係なく自由にサーバーやディスクを仮想サーバーに割り当てられ、しかもその仮想サーバー間ではサービスを止めずに簡単に移行できるLive Migrationをデモした(写真5)。

写真6●キーノートの最後にサプライズで登場した米Microsoft CEOのSteve Ballmer氏
[画像のクリックで拡大表示]

 キーノートの最後には、同社CEOのSteve Ballmer氏が登場するサプライズ演出もあった(写真6)。集まった開発者に対しBallmer氏は、Windowsを搭載したデバイスが年間3億5000万台以上売れており、インストールベースで5億台が存在するという数字を挙げ、開発者にとっては魅力的な市場であるとアピールしたうえで「Windowsが中心である(Windows is center)」と宣言した。