トヨタ自動車のマーケティング子会社であるトヨタマーケティングジャパン(TMJ)は2011年6月21日、2月から5月にかけて実施したソーシャルメディアに関するコンテスト「TOYOTA SOCIAL APP AWARD(TSAA)」の結果を発表した。

 TSAAは、クルマを楽しむことをテーマに、mixiなどのソーシャルメディア上で使えるゲームやツール(ソーシャルアプリケーション)のアイデアを募集したものだ。応募総数1255件の中から、グランプリ3件と準グランプリに相当する「GOLD認定」8件を発表した(写真1)。

写真1●「TOYOTA SOCIAL APP AWARD」の受賞者と審査員
中央で盾を持つのがグランプリ企画の提案者。
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写真2●トヨタマーケティングジャパンの高田坦史社長
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 「従来のクルマメーカーとは違う発想の企画が、多数集まった」。TMJの高田坦史社長は、TSAAをこう総括した(写真2)。「ソーシャルメディアやソーシャルアプリは、企業と個人が価値観を共有できる手段だ。自動車業界にとっても、商品のありようやマーケティングのやり方を変えうる可能性を持つ。今回のアワードは、クルマへの関心を喚起するという目的に向けた第一歩だ」(同)。

 同社によれば、TSAAの応募者の内訳は、個人が85%、法人が15%。年齢層の中心は20代と30代だが、最年少の15歳から最年長の83歳まで、幅広い世代から応募があったという。

写真3●喜馬克治マーケティング局マーケティングディレクター
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 受賞した企画については、開発に着手する前ということで、企画名と概要のみを発表した。

 グランプリの1件めは「Thumb Tripping」。ソーシャルネットワークを使ったヒッチハイクのためのアプリで、「ドライブ行動を誘発する楽しさを備えた企画。実現可能性、利用シーンを具体的にイメージしやすいアイデアだった」(喜馬克治マーケティング局マーケティングディレクター、写真3)。

 2件めは「パワーロード」。自動車に乗って移動するという行為を「幸せな行為に変えてしまうサービス。アプリとしての市場性、実現性も高い」(喜馬ディレクター)。3件めの「ふりっく☆ドライブ」は、画面を指で弾く(フリックする)操作を生かした、ドライブシミュレーションサービスだ。「主にPC上で仮想的なドライブを楽しめる。同様な分野の企画は多かったが、ドライブに対するハードルを下げるという点を徹底的に掘り下げていた点を評価した」(同)。

 TMJは、各グランプリに対して賞金100万円を贈る。今後はグランプリとGOLD認定の各企画について、開発に向けた具体的な検証作業を進める。年内いっぱいかけてアプリを開発し、早ければ年明けにもサービスを開始する見込みだ。