日本インフォア・グローバル・ソリューションズは2011年4月18日、物流向けの音声システムを手掛けるヴォコレクトジャパンと倉庫管理ソリューションで協業すると発表した。日本インフォアの村上智社長は「ヴォコレクトの製品と当社の倉庫管理ソフトを組み合わせることで、リアルタイムに倉庫の状態を把握しやすくする」と話す。

 今回の協業によって実現する新ソリューションの概要は以下の通り。まずインフォア製倉庫管理ソフト「Infor WMS 9」を使い、「納品」「ピッキング」「移動」など倉庫担当者の作業一覧を作成する。Infor WMSは、倉庫の状況や担当者のステータス情報を基に各担当者が次に行うべき作業を一覧の中から動的に選択。その作業内容をヴォコレクト製サーバーソフト「VocollectVoice」に受け渡す。

 VocollectVoiceは、担当者が装着したヘッドセットシステムに無線LAN経由で作業内容を送信。作業担当者は音声で情報を確認する。作業後は、作業が完了したことを担当者がヘッドセットを通じて音声で報告。作業指示とは逆のルートをたどってInfor WMSに情報を伝達し、倉庫状況の情報を更新する。「通常はハンディ端末を使って作業指示を出すことが多いが、音声の入出力システムのほうが両手が使えるので生産性が高くなる。フォークリフトを使う倉庫でも導入しやすい」とヴォコレクトの内田雅彦社長はメリットを説明する。

 インフォアとヴォコレクトは同ソリューションを今後3年間で30社へ導入することを目指す。このために2011年6月にコンピテンシー・センターを設立。顧客企業に対するデモ環境を用意したり、販売パートナーへのトレーニングの場にしたりする。このほか、共通の販売パートナーの開拓や共同マーケティングを実施する。同ソリューションの販売価格は、ハード/ソフト、導入コンサルティングなどを含めて、最小構成で数千万円。