イー・アクセスは、本誌の取材に対して2011年度における携帯電話の接続料を公表した。区域内や区域外の区別はなく、2010年度の1秒当たり0.130円から同0.102円に値下げした。値下げ幅は21.5%になる。イー・アクセス 執行役員 企画本部長 兼 企画部長の大橋功氏は、「他社と同じく総務省のガイドライン(第二種指定電気通信設備制度の運用に関するガイドライン)に沿って計算しているが、我々は元から営業費を算入していない。値下げはコスト削減などの自助努力の結果によるもの」と説明した。

 NTTドコモやKDDI、ソフトバンクモバイルが2011年1月から3月にかけてそれぞれ公表した携帯電話の接続料は2010年度のものである。イー・アクセスはすでに約1年前に2010年度の接続料を公表しており、今回も2011年度の接続料を他社に先駆けて公表したことになる。この狙いについて大橋氏は、「現状は年度末に各事業者が接続料を公表し、そこから約1年間をさかのぼって計算し、事業者同士で精算する手順になっている。金額も小さくないので、できるだけ早く公表して予算編成できる方が企業会計としてはいいという考えに立っており、まず自社から実践している」と説明した。

 接続料の算定基準などを定めているガイドラインについては、「二種指定事業者のNTTドコモやKDDIに加えて、指定事業者でないソフトバンクモバイルやイー・アクセスも基準に従って接続料を算出している。現状は二種指定制度の意味が薄いように思える」とし、「例えばシェアが40%を超える企業を対象に接続料の届出制を認可制に変えたり、アンバンドルの規制を加えるといった見直しが必要ではないか」(大橋氏)と意見を述べた。

出典:日経ニューメディア 4月4日号 3ページより
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