写真●マイクロソフト インフォメーションワーカービジネス本部 Office製品マーケティンググループ部長の田中道明氏
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図●「リボンのユーザー設定」のページ。ここでリボンインターフェースをカスタマイズできる。
図●「リボンのユーザー設定」のページ。ここでリボンインターフェースをカスタマイズできる。
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 マイクロソフトは2010年1月18日、「Office 2010」に関する記者説明会を開催した。Office 2010は、2010年6月に発売予定の次期Office製品。開発コンセプトは大きく二つあり、一つはユーザーが日常的によく使う機能の改善、もう一つはパフォーマンスの向上である。

 「Office 2010は、ユーザーが日常的によく使う機能を、より便利に使えるようにすることを目指した」(同社インフォメーションワーカービジネス本部 Office製品マーケティンググループ部長の田中道明氏、写真)。この開発コンセプトに基づき、新たに実装したのが「リボン・インタフェースのカスタマイズ」機能と、日本語変換ソフトOffice IMEの新版「Office IME 2010」である。

 リボン・インタフェースは、リボン上で右クリックすると表示される「リボンのユーザー設定」メニューからカスタマイズできるようにした。リボンのユーザー設定ページでは、既存のタブに表示するコマンドを追加/削除できるほか、タブを新規作成することも可能だ()。

 利用頻度の多いOffice IMEも、2010では文字の変換を高速化した。現行の「Office IME 2007 SP2」と比較して変換速度は約2倍になるという。さらに、現行版ではユーザー自身でアップデートする必要があった辞書更新サービスの利用を拡大するために、「Windows UpdateでIMEの辞書の更新情報を配布することを検討中」(田中氏)だという。

 また、Office 2010では、基本的な操作のパフォーマンスを大幅に改善している。例えば、「PowerPoint 2010」では、Direct X 9.0を使ってコア・エンジンを刷新することで、アニメーションやスライドショーなど動的なコンテンツのレンダリング時間を短縮した。説明会では、田中氏が現行製品「Excel 2007」と次期製品「Excel 2010」のパフォーマンスを比較するデモを披露。二つの製品をそれぞれ同一スペックのPCで動作させたとき、Excel 2010のグラフ作成や再レンダリングなどの処理がExcel 2007よりも速いことを示した。

 Office 2010の動作要件はOffice 2007とほぼ同じ。田中氏は、「機能が増えたからと言って、メモリー使用量が増えるわけではない。ソフトのメモリー使用量を決めるのは、設計とコードの技術。たとえば、Excel 2010は他社の表計算ソフトより多機能だが、決してメモリー使用量が多いわけではない」と述べた。