写真●JBCCホールディングスの石黒和義社長
写真●JBCCホールディングスの石黒和義社長
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 「中堅製造業向けのERPに強みを持つリード・レックスを買収することで、大手から中小に至る幅広い業種の顧客にERPを提供する基盤が整った」。JBCCホールディングス(JBCC HD)の石黒和義社長(写真)は2009年5月18日、2009年3月期の決算説明会でリード・レックス買収の狙いをこう説明した。同社は5月15日、7月1日付でリード・レックスの株式の80%を取得し、子会社化することを発表していた。買収金額は非公表。

 リード・レックス社長の梶山桂氏を含む株主28人から保有株式の80%を取得する予定。梶山氏は筆頭株主で同社株式の64.7%を所有する。JBCC HDによる買収後も、リード・レックスは独立した事業会社として存続する見通し。リード・レックスの2008年12月期の業績は売上高が13億4600万円、経常利益が2億6500万円。

 JBCC HDは傘下の事業会社を通じて、リード・レックスのERPソフト「R-PiCS」を中堅製造業の顧客に売り込む。新規ソリューション事業の拡大につなげる。リード・レックスの中国拠点やタイ拠点とも連携して、海外市場も開拓する。JBCC HDは自社開発した中堅企業向けERPソフト「Enterprise Vision」を持つが、どちらかといえば販売・流通業向けだった。

 JBCC HDが5月15日に発表した2009年3月期の業績は売上高が前年同期比6.5%減の925億4100万円、経常利益が同23.6%減の26億5600万円だった。「昨年11月以降、急速にビジネスが悪化した」(石黒社長)という。2010年3月期は売上高が前年同期比0.5%増の930億円、経常利益が同5.9%減の25億円を見込む。「経営環境は引き続き厳しいが、グループ力を強化してなんとか新規ビジネスを拡大したい」(同)とする。