写真1●高い臨場感で遠隔コミュニケーションを実現する「Tele-Face」
写真1●高い臨場感で遠隔コミュニケーションを実現する「Tele-Face」
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 NTTは,2月19日~20日にNTT武蔵野研究開発センターで開催した「NTT R&Dフォーラム」で,机を挟んだ相手との会話空間を再現する高臨場感通信システム「Tele-Face」を展示した(写真1)。NGN(次世代ネットワーク)の品質確保型・大容量通信の特性を生かすアプリケーションとして研究開発を進めている。

 Tele-Faceは1対1の対面コミュニケーションの臨場感を高めることを重視した仕掛けが凝らされている。

 まず,前面にハイビジョン・パネルを設置した机の前に座ると,対話する相手が等身大で映し出される。ユーザー自身を撮像するカメラはハーフミラーで隠されており,前面の相手と目が合う位置で自然な会話ができるようになっている。

 手元を暗くしているのは,相手側の机の上にある紙資料などを,上部に取り付けたプロジェクターで投影するため。相手が指で資料を指し示す映像が,自分の手元に映し出され,あたかも机を挟んでレクチャーを受けているかのような体験ができる。

 ハイビジョン映像は,H.264をベースにNTTが開発したソフトウエア・コーデック「RISCA264-HD」を使って処理し,一般的なパソコン程度の処理性能を持つシステムでも遅延を感じることなく,会話ができるという。他にもスピーカーとマイクの配置を工夫し,音像を前面に感じられるようにしており,対話する相手の実在感を再現することにこだわった。

 利用シーンとしては,遠隔地での面談や遠隔教育など,資料を提示する共同作業に適用することを想定している。