米Microsoftが米Yahoo!の検索事業を200億ドルで買収するために交渉中であると,(英Timesオンライン版)が英国時間2008年11月30日に報じた。

 Timesの記事によると,Microsoftはかつての買収案を繰り返すのではなく,複雑な取引を組み合わせた提案を行っている。Yahoo!の新たな経営陣をとり仕切る人物として,米AOLの元会長兼CEOのJonathan Miller氏と米News傘下のFox Interactive Mediaの元社長であるRoss Levinsohn氏を送り込み,50億ドルを援助する。Miller氏とLevinsohn氏は,外部投資家からさらに50億ドルを調達する。これらの資金で,Yahoo!の株式の30%超に相当する転換優先株とワラント債を購入する。

 交渉内容には,外部投資家がYahoo!取締役会のメンバー11人のうち3人を任命する権利を持つこと,MicrosoftがYahoo!検索事業を管理する10年間の業務提携を結ぶことなどが含まれている。MicrosoftはYahoo!検索事業を200億ドルで買い取る権利(2年満期のコール・オプション)も得るという。

 Yahoo!が2008年夏にMicrosoftの提案を断って以来(関連記事:Yahoo!とMicrosoftの交渉打ち切り,「全社的または部分的買収は無い」),Yahoo!の株価は下降線の一途をたどっている。第3四半期決算で64%減益を報告し,第4四半期に全従業員の10%以上を削減するリストラ策を発表(関連記事:Yahoo!のQ3決算は64%減益,Q4に全従業員の10%以上を削減へ)。また同社CEOのJerry Yang氏が辞任することを明らかにした(Yahoo!のプレス・リリース)。

 こうした状況の中,Yahoo!株主のCarl Icahn氏が株式保有率を引き上げたことが,米証券取引委員会(SEC)に提出した書類で明らかになった(関連記事:物言う株主Icahn氏,Yahoo!株式の保有率を引き上げ)。同氏は年11月24日~26日の3日間で,合計約680万株を約6700万ドルで購入した。同氏の株式保有率は約5.4%となる。

 米メディア(CNET News.com)によると,この報道を受け,Yahoo!の株価は11月28日に,前日比0.93ドル高(9%増)の11.51ドルで引けた。

[Timesオンライン版に掲載の記事]