●左からアジャイルメディア・ネットワーク取締役ブロガーの徳力基彦氏、グラムメディア・ジャパン代表取締役CEOの山村幸広氏、ヤフーメディア事業部シニアビデオプロデューサーの山根陽一氏
●左からアジャイルメディア・ネットワーク取締役ブロガーの徳力基彦氏、グラムメディア・ジャパン代表取締役CEOの山村幸広氏、ヤフーメディア事業部シニアビデオプロデューサーの山根陽一氏
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●モデレーターはニューズ・ツー・ユー代表取締役社長の神原弥奈子氏
●モデレーターはニューズ・ツー・ユー代表取締役社長の神原弥奈子氏
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 NETMarketing Forum Fall 2008の専門トラック「次世代ネット広告」の最後のセッションは「クチコミ、動画、アドネットの未来像、ネット広告はどこまで進化するのか」と題したパネルディスカッション。アジャイルメディア・ネットワーク取締役ブロガーの徳力基彦氏、グラムメディア・ジャパン代表取締役CEOの山村幸広氏、ヤフーのメディア事業部シニアビデオプロデューサーの山根陽一氏が登壇し、今後のネット広告の進化についてディスカッションを展開した。モデレーターはニューズ・ツー・ユー代表取締役社長の神原弥奈子氏。

 まず、冒頭では各登壇者が企業としての取り組みを説明した。現在、合計72ブログをネットワーク化し、月間約1500万ページビュー(PV)を獲得しているアジャイルメディア・ネットワークの徳力氏は、クチコミマーケティングの定義が人によって異なっているのが現状と分析。短期的にクチコミが広がるお祭り型が注目されがちだが、これはむしろテレビCMのほうが得意としていると解説した。インターネットならではのクチコミマーケティングとして、じわじわとした広がりを見せるファン獲得型に注目していると述べた。

 次にエキサイト前社長で、現在は女性向けブランディング広告中心にを取り扱うアドネットワークを運営するグラムメディア・ジャパンの代表取締役CEOに就任した山村幸広氏が、11月25日から開始する事業について説明した。

 山村氏はネット広告のほとんどがダイレクトマーケティングに偏重している現状を打破する必要性があると主張。このままではヤフーとグーグルしかもうからない状態になってしまうと危機感をあらわにした。既存メディアに集まっているブランディング広告をネットに持ってくるのがグラムメディア・ジャパンのミッションと掲げ、ネット上のメディアが育たない現状の変革をうたった。

 また、あらゆるものの決定権が女性に移行している現状、いかに女性に対してきちんとリーチできるかということが大事だとし、女性向け広告を集めるからといって女性向けメディアだけにとどまらず、家族、健康、エンターテインメントなどさまざまなメディアをネットワーク化していく考えも示した。

新手法で成長が見込まれるビデオ広告市場

 ヤフーの山根氏は米国のビデオ広告の現状を説明。権利者、情報提供元とあらかじめ契約してコンテンツを調達し、安心して広告を出稿できるプロフェッショナルビデオサービスに対して、ナショナルクライアントが積極的に広告を出稿している現状を紹介した。金融危機など経済の悪化が叫ばれるなかでも、米国のビデオ広告の市場は現在500億円程度の規模から5年後には5800億円規模まで成長すると予測した。

 さらに現在、ビデオ広告は映像コンテンツの再生前に挿入するプリロール、再生中に挿入するミッドロールなどがあるが、今後、トライしていきたいのは米ヤフーも研究を進めているオーバーレイ広告だと言及。例えば料理番組などで調味料を使う映像が流れている瞬間に、調味料の広告を出すといったコンテンツの文脈にあったオーバーレイ広告は効果が高いはずだと期待を述べた。

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