米Microsoftは米国時間2008年6月26日,「Windows Server 2008」向け仮想化機能「Hyper-V」(開発コード名「Viridian」)の正式版を公開した。同社のWebサイトからダウンロードできる。Windows Update経由のWindows Server 2008向け配布は7月8日に開始する。

 Hyper-Vは,仮想化技術hypervisorベースの仮想化機能。Windows Server 2008にサーバー仮想化技術を直接追加できるため,「Virtual PC」や「Virtual Server」といった仮想化ソフトウエアを使う必要がなくなる。Windows Server 2008を搭載した1台の物理サーバー上に複数の仮想サーバーを作り,WindowsやLinuxをゲストOSとして動かせる。サーバーの利用効率を高められ,ハードウエアに対する投資の有効活用につながるという。

 システム管理ソフトウエア・スイート「Microsoft System Center」や2008年上半期リリース予定の仮想サーバー集中管理ソフトウエア「System Center Virtual Machine Manager」の次版を利用すると,物理サーバーと仮想サーバーの一括管理が可能となる。Hyper-Vだけでなく「Microsoft Virtual Server 2005 R2」「VMware ESX Server」「VMware Infrastructure 3」による仮想化環境の集中管理も可能(関連記事:【WinHEC 2007】Microsoftが仮想化環境の集中管理ツールを年内にリリースMicrosoft,サーバー仮想化機能「Hyper-V」のリリース候補版を公開)。

 米Dell,富士通および同社と独Siemensの合弁子会社Fujitsu Siemens Computers,米Hewlett-Packard(HP),米IBM,NEC,米Sun Microsystems,米Unisysなどのサーバー・メーカーは,Hyper-V搭載システムの出荷を計画している。サーバー/ホワイトボックス・ベンダーによるWindows Server 2008/Hyper-V認定ロゴ取得済みシステムは,合計250種類あるという。Microsoftはスタンドアロン仮想化サーバー「Microsoft Hyper-V Server」も販売する(関連記事:Microsoft,「Windows Server 2008」の価格や仮想化サーバー製品「Hyper-V Server」を発表)。

 Microsoftは,既存サーバー群へのHyper-V導入で得られる効果を事前に検証できるツール「Microsoft Assessment and Planning(MAP)Toolkit 3.1」(ベータ版)も用意している。同社のWebサイトから無償でダウンロード可能。正式版は7月に公開する予定。

 MicrosoftによるとHyper-Vベータ版の累積ダウンロード回数は150万回弱に及んだという。

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