米Lockheed Martinは米国時間2008年2月12日,米連邦捜査局(FBI)からバイトメトリクス・システム構築および保守に関する10年間の契約を獲得したと発表した。契約規模は10億ドル。

 Lockheedが手がけるのは次世代ID識別システムで,州,地域および連邦当局などが利用する。指紋照合機能を拡張し,データベースの規模を現在の2倍にする。掌紋,虹彩,顔面認識などの機能も追加する。また,将来的に他のバイオメトリクス方式が実用化した際に対応できるよう,技術的な柔軟性にも配慮する。

 同システム構築では,米Accenture,英BAE Systems Information Technology(BAE-IT),米Innovative Management & Technology Services,米Global Science & Technology,米Platinum Solutions,全米州法廷センター(NCSC)が協力する。Lockheedは,プロジェクトを管理するほか,バイオメトリクス・システムの開発と統合に関するノウハウを提供する。Accentureは相互操作性や変更管理を担当し,BAE-ITはセキュリティ設計を担当する。

 ちなみにLockheedは,2007年5月にバイオメトリクスの研究センター「Biometric
Experimentation and Advanced Concepts(BEACON)」をウェストバージニア州に開設した。統合的バイオメトリクス技術の開発に使われており,今回の次世代ID識別システム構築プロジェクトにも活用する。

 なおFBIによると,データベースの拡大は,より多くの個人情報を収集するためでなく,犯罪者やテロリストなどに関する新たなバイオメトリクス・データを追加することが目的だという。追加したデータは,捜査や容疑者特定などに利用する。

[発表資料(Lockheedのプレス・リリース)]
[発表資料(FBIのプレス・リリース)]