業界団体の米VESAは2008年1月8日(米国時間)、家電展示会「2008 International CES」において、ディスプレイ向けの次世代インタフェース規格「DisplayPort」に関する報道陣向け発表会を開催した。

 パソコンメーカーやディスプレイメーカーが中心となって構成するVESAが現在注力している活動の一つが、DisplayPortの普及促進。DisplayPortはアナログRGBDVIの置き換えを狙ったデジタル方式のインタフェースで、パソコンとディスプレイをつなぐためのもの。発表会では、DisplayPortを搭載した試作機を用いたデモを世界で初めて披露した。

 DisplayPortの特徴は、最大10.8Gビット/秒でデータを転送する能力を備え、ケーブルを15メートルまで延長できること。2560×1600ドット(WQXGA)のような超高精細の映像を、劣化を抑えつつ、離れた場所にあるディスプレイに送り届けられる能力を備える。また、1本のケーブル上に、映像信号だけでなく音声信号も重ね合わせられるため、音声用に別途ケーブルを用意する必要がない。いずれも、既存のアナログRGBやDVIにはない特徴である。端子の小型化が図られた点も見逃せない。ちょうどUSBの端子に近い大きさになった。著作権保護機能としては、HDCPに対応している。

 DisplayPort同様、HDCPに対応し、音声も同時に扱える映像用インタフェース規格としては既に「HDMI」があり、家電の世界では採用が進んでいる。VESAのブルース・モンターグ氏は「DisplayPortとHDMIは端子形状も似ており、違いが分かりにくいという声も聞かれるが、HDMIはあくまで家電用として開発されたもの。これに対してDisplayPortはパソコンの画面を表示することに特化させた技術だ」とする。

 DisplayPortの送信の単位は、データを細かく区切った「マイクロパケット」と呼ばれるもの。赤青緑の信号別にデータを送るHDMIとは根本的に仕組みが異なる。また、データを送るための「レーン」という仕組み、すなわちチャンネルの概念が導入されており、送信するデータ量に応じてレーン数を1~4に増減できる。実装するメーカーに設計の自由度を提供するための工夫である。

「CESの展示会場では11メーカーがDisplayPort関連の展示をしている」(VESAのボブ・メイヤー議長)
DVIに比べ端子は小さくなり、最大ケーブル長も伸ばせる
仕様上はHDMIと似ている部分もあるが、DisplayPortはパソコン向けに特化した規格だという

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