技術ライターのBrian Livingston氏は3月第4週,「米Microsoftが,『Windows Vista』にアクティベーションをほぼ永久に先送りできる単純な登録キーを入れている」と発表した。通常Windows Vistaは,インストール後30日以内にアクティベートしなければならない。この期限を過ぎると,OSは機能限定モードで動くことになる。

 Windowsのアクティベーションについて,Livingston氏は「1つのWindowsを複数のパソコンにインストールしようとする個人ユーザーの行動を妨げることが唯一の目的といえる。大規模な海賊行為の阻止には全く役立たない」と指摘している。さらに同氏は「Windows Vista向けアクティベーション機能の効果が,従来のWindows向けアクティベーションに比べ低いため,疑いもしない消費者に海賊版Windows Vista搭載パソコンを好きなだけ販売できる」と指摘した。

 Livingston氏の紹介した手口の興味深い点は,ハッキングやセキュリティ・ホール攻撃を行ったわけでなく,MicrosoftがサポートWebサイトに記載している公のWindows Vista登録キーを利用したことだ。この登録キーの値を変更すれば,Windowsのアクティベーション期限を30日間延長できる。変更作業は簡単に自動化できるため,定期的に期限を延長するよう細工しておけば,永遠にアクティベートしなくて済む。

 調査したところ,Livingston氏はWindows Vista内にある問題の登録キーを見つけた。この登録キーによって,Windowsの大口顧客は,特殊なプロダクト・キー管理用サーバーを立てる必要のある,面倒な新しいボリューム・ライセンス要求を回避できるようになる。Microsoftによると,「Windows XP」で常に問題だったボリューム・ライセンス・キーの悪用を防ぐために,この登録キーを導入したという。

 詳細については,Livingston氏が書いたWindows Secretsのニュースレターをご覧いただきたい。

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