写真1 CentOS 4.4のデスクトップ画面。CD-ROMから起動して利用できる版(CentOS-4.4-i386-LiveCD.iso)を用いた。
写真1 CentOS 4.4のデスクトップ画面。CD-ROMから起動して利用できる版(CentOS-4.4-i386-LiveCD.iso)を用いた。
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 The CentOS Projectは2006年8月31日,Linuxディストリビューションの新版「CentOS 4.4」を公開した。

 CentOSは,米Red Hat社が開発・販売するサーバー用Linuxディストリビューション「Red Hat Enterprise Linux 4」(以下,RHEL4)とアプリケーションの互換性を持つ。RHEL4のソース・コードを利用し,Red Hatのライセンスで再配布が禁じられているロゴやanacondaインストーラの一部機能などを削除して開発されている。

 CentOSのカーネルやコマンド,ウインドウ・システム,メニュー構成などはRHEL4と同一であり,RHEL4対応のアプリケーションのほとんどがCentOS上でも動作する。ただし,デスクトップ画面のデザインなどは異なる。

 CentOSの対応プロセッサは,RHEL4とは異なり,i386とx86_64のみ。インストールCD-ROMは4枚構成。i386向けにはCD-ROMからそのまま起動して利用できるバージョン(689Mバイト容量)もある(写真1)。従来のCentOS 4.x版からは「yum update」コマンドを利用することで4.4版のシステム構成に更新できる。

 今回公開されたCentOS 4.4は,Red Hatが2006年8月10日に公開した「RHEL4 Update 4(4.4.0)」の成果を取り入れたもの。4.4.0では,カーネルにマルチコア・スケジューラが追加されたことにより「Core 2 Duo」や「Xeon 5100」での処理性能が向上,無線LAN対応も改善された。

 主要アプリケーションの構成では,「Mozilla Suite」の代わりに,より新しい「SeaMonkey」が採用された。このほか,「Firefox」のバージョンが1.0系列から1.5系列に,「OpenOffice.org」も1.1.5にバージョンアップされた。セキュリティ・アップデートのほか,160以上のパッケージが更新された。ちなみに,CentOS 4.4のカーネルのバージョンは,RHEL4.4.0以降のセキュリティ・パッチを取り込んだ「2.6.9-42.0.2.EL」である。

 なお,The CentOS Projectは,RHEL3と互換性があるLinuxディストリビューションの最新版「CentOS 3.8」も2006年8月25日に公開した。