民放事業者の業界団体である日本民間放送連盟が,テレビ番組で使用した楽曲をすべて把握し,日本音楽著作権協会(JASRAC)に報告できるようにするための体制づくりに取り組んでいる。この取り組みの狙いは,民放連がJASRACを通じて楽曲の権利者である作詞家や作曲家に使用料を公平に分配できるようにすることにある。

 民放連は現在,JASRACと楽曲使用の包括契約を結んでJASRACに一括して年間使用料を支払っている。それをJASRACが楽曲の権利者に分配する。音楽CDなど「商業用レコード」が音源になっている楽曲については,JASRACが13週間ごとに1~2週間の調査を実施して,民放事業者が番組で使った楽曲のタイトル名などを把握する仕組みである。このため現状では,ある楽曲が調査期間以外の時期に使われた場合,その楽曲の権利者は使用料を受け取ることができない(詳細は日経ニューメディア2006年6月26日号に掲載)。