米Red Hatは4月4日(現地時間),Fedora Foundationの設立を撤回したと発表した。Red Hatは,オープンソースのLinuxディストリビューションFedora Coreを開発するFedora Projectの推進組織としてFedora Foundationを設立すると2005年6月に発表していた。

 Red HatはFedora Projectに対し人的・資金的な援助を行い,開発されたFedora Coreの成果は,Red Hatの商用ディストリビューションであるRed Hat Enterprise Linuxに取り込まれるという形で運営が行われている。

 設立を撤回した理由として,Red Hatは以下のような理由をあげている。

 Foundation設立の目的にソフトウエア特許対策としてパテント・コモンズを形成することがあったが,Open Invention Networkが急速に発展したことで,必ずしもFedora Foundationが必要なくなった。

 また,Red Hatから独立して資金を集めることも困難だった。「Fedora Coreを配布するためのネットワーク・コストは年に150万ドルに達する。それだけの独立した資金調達は難しい」(Red Hat,Fedora Project Chariman Max Spevack氏)。

 さらに,意思決定プロセスを公開するという目的も,Foundationを設立しなくともFedora Extras Projectの成功などにより改善されているとしている。

 Red Hatは「我々は10以上フリーLinuxディストリビューションをサポートしており,今後もフリーLinuxディストリビューションをサポートする。我々はFedoraをさらに改善するために,Fedoraコミュニティと協力することを望む」と,今後もFedora Projectを推進するとしている。