システム・インテグレータの東レシステムセンターは、オープンソース・ソフト(OSS)のBI(ビジネス・インテリジェンス)ツールを使ったデータ分析システムの構築、保守サービスを、今夏から開始する。「従来、商用ソフトのPowerPlayを使って構築してきたが、100ユーザーで約1000万円かかっていた。OSSを使えば200万~300万円で構築できる」と、同社のEソリューション事業部長の多田明博取締役は述べる。

 同社はこのサービスを、ERPパッケージ(統合業務パッケージ)のオプションとして提供する計画だ。協業のために、東洋エンジニアリングなどERPパッケージ・ベンダーと、具体的な検討に入った。「OSSであるため、ERPパッケージとメニューを統一したり操作環境をそろえたりしやすい」(多田取締役)という。

 利用するOSSは、OpenOLAP。このソフトは、日本のベンダーであるアイエイエフコンサルティングが開発し、2004年2月にオープンソース化して公開したもの。すでにダウンロード件数は1万4000超に達する。Linux上で動作し、アプリケーション・サーバーにTomcat、データベース・ソフトにPostgreSQLを用いる。

 東レシステムセンターは、OpenOLAPを用いたサービスを始めるに当たり、まず自社内で管理職を対象にしたデータ分析システムを構築。この際、アイエイエフコンサルティングからトレーニングを受け、7人の技術者がソース・コードのメンテナンスをできるようにした。アイエイエフコンサルティングのマーケティング部、平井明夫ディレクタは、「こうしたサービスを開始するのは、東レシステムセンターが第一号となる。OpenOLAPの販売を検討した会社は多いが、サポートまでは難しいとの判断で断念してきた」という。