迷惑メール対策の提言書をとりまとめたJEAG
迷惑メール対策の提言書をとりまとめたJEAG
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 迷惑メールの撲滅に取り組むインターネット接続事業者などの団体であるJEAGは2月23日,迷惑メール対策に有効な技術,導入方法,運用ポリシーなどを取りまとめたリコメンデーション(提言書)を策定したと発表した(写真)。この提言書は,企業やプロバイダが迷惑メール対策に取り組む際の指南書となる。提言書を取りまとめたKDDI技術統轄本部の本間輝彰氏は,各種の技術を検証した結果,「『Outbound Port25 Blocking』(OP25B)と『送信ドメイン認証』を導入すれば,日本発の迷惑メールを大幅に激減できる」との見通しであることを明らかにした。提言書はJEAGのWebサイト(http://www.jeag.jp/)で公開する予定。

 「携帯電話あての迷惑メールは日本発が圧倒的。送信数制限とOP25Bが対策のキーになる」(NTTドコモのプロダクト&サービス本部コンテンツ&カスタマ部の昌川浩二氏)。「JEAGメンバーだけでも既に13社が,OP25Bの採用を表明,あるいは実施済み。今後他のプロバイダも採用する方向に向かうだろう」(ぷららネットワークス技術開発部の赤桐壮人氏)。「現在4%に当たる約2000社の企業が送信ドメイン認証を導入済み。年内に10%まで普及すると見ている。10%を超えれば迷惑メールの送信者に対して大きな抑止力となる」(インターネットイニシアティブ技術本部の櫻庭秀次氏)。

 OP25Bや送信ドメイン認証は有効な技術だが普及に向けて課題もある。例えば,ネットワーク事業を他の接続事業者にも提供しているプロバイダはOP25Bをすぐに実施するのは難しい。「提供元がOP25Bを実施すれば,提供先のプロバイダでメールが使えなくなる。両者が協力して進めないと大変なことになる」(赤桐氏)からだ。

(小野 亮=日経コミュニケーション