東京証券取引所は2006年1月10日、2月に予定していたシステムの能力増強を前倒しで実施した。東証は2005年10月に1日当たり620万件の処理能力を750万件に引き上げたが、今回の増強でさらに900万件に拡張した。今回の増強は、昨年から続く株式相場の活況を受けたもの。「予想以上の速さで注文件数が増えているため、システム増強を前倒しで実施した」(東証売買システム部)。

 まず、注文データを保存する半導体記憶装置(SSU:System Storage Unit)の空き容量を拡張して、注文受付ファイルを現在の750万件から900万件まで保存できるようにした。容量拡張は、SSUでこれまで使用されていなかった空き領域を注文受付ファイル用の領域として確保することで実現したもので、ハードは新規に追加していない。同時に、売買システムのサーバー(富士通のメインフレーム)のクラスタ構成を変更、3台でクラスタを組んでいたものを、1台増設して4台構成にした。これにより、注文受付能力が従来から30%向上したという。

 東証は2月後半に、証券会社の発注システムとの接続数を増やすために、通信サーバー(UNIXサーバー)を現在の6台から8台に増設する。注文数の増加に伴い、証券会社からの接続数が増えることを見越し、余裕を持って受け入れられる体制にする。

【緊急特集】東証システム問題へ