米リナックスネットワークス社長兼COO ディーン・ハッチングス氏
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LS-1
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 「ベクトル型やスカラー型の従来型スパコンは減る一方。今後、Linuxクラスタがスパコンの主役になるのは明らかだ」。米リナックスネットワークスの社長兼COO(最高執行責任者)、ディーン・ハッチングス氏は語る。同氏は米IDCの市場調査を引用した上で「Linuxクラスタの出荷額は昨年40%も伸びており、既にスパコン市場の約45%を占める存在だ。今後は他のスパコンを圧倒する存在になる」と見る。

 同社はLinuxクラスタ専業メーカーで、2001年に米国防総省に納入したマシンを、LinuxクラスタとしてはじめてTop500リストにランクインさせた。米陸軍の研究所向けに構築したシステムは最新のTop500リスト(関連記事)で25位にランクされている。研究機関や大学には従来型のスパコンのユーザーがまだ多くいものの、「市場の趨勢がLinuxクラスタに向かっていることから、アプリケーションの移行が急速に進んでいる。近い将来にLinuxクラスタが市場を独占することになる」(ハッチングス氏)。

 同11月14日には、新製品の「LS-1」と「LS/X」を発表した(関連記事)。いずれもブレード型の筐体を持ち、OpteronプロセサとSUSE Linuxに、独自のBIOSと運用管理ソフトを組み合わせている。

 BIOSは米国防総省のロスアラモス研究所と共同開発したもので、クラスタ特有の弱点だった起動時間の短縮を図った。3000プロセサ構成で従来約8時間かかっていた起動時間を、約8分に短縮した。通常のBIOSを使ったマシンでは、多くのノードに一斉に起動すると、電源が不安定になる問題があったため、順次起動する方式を取っていた。新しいBIOSは、電源コントローラと直接通信して、起動に問題がない電流が供給されるようにコントロールする機能を持っている。