ビットコインは、「中本 哲史」(ナカモト サトシ)名義の論文に基づいて開発された仮想通貨。実体は電子データであり、SuicaやEdyといった電子マネーに近い。ただし発行主体がなく、誰も通貨としての価値を担保していない点が大きく異なる。

 ビットコインの特徴は、大きく3つある()。

図●ビットコインの特徴
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 第1に、決済時の手数料が原則かからない。管理者が存在しない通貨なので、ユーザー同士で自由にやり取りできる。

 第2に、残高情報が改ざんされにくい点だ。前述の通り、ビットコインは価値の後ろ盾がなく、通貨としての信用力は低い。しかし、残高情報が比較的安全に保存されるので、ある程度安心して使える。

 第3に、認証作業の運用を報酬によって維持している点だ。管理者がいないので、ユーザーがシステムを正しく運用しなければならない。そこでビットコインは、残高情報の認証作業を実行した人に報酬をビットコインで自動的に支払う仕組みを備えている。これでビットコインの流通を維持すると同時に、参加者の利用意欲を高めている。この認証作業を「採掘」と呼ぶ。採掘する善意の参加者が改ざんを意図する攻撃者より多ければ、改ざんより早く残高が認証される。