デフォルトルートは、ルーティングテーブルにない宛先用の特殊な経路のこと。次にパケットを送る先がルーティングテーブルに明記されていない場合に、パケットを託す相手を表す。

 IPネットワークに接続したパソコンやルーターなどは、「パケットの最終的な宛先のIPアドレス」と、「最終的な宛先に届けるため、次にパケットを送る先のIPアドレス」(ネクストホップ)をまとめた情報を保持している。これをルーティングテーブルと呼ぶ。ルーティングテーブルに書かれた情報の一つひとつは、経路情報と呼ばれる。

 パケットを受信したルーターなどは、最終的な宛先のIPアドレスを確認する。この宛先IPアドレスを基にルーティングテーブルを検索し、次にパケットを渡すネクストホップを調べる。

 ただし、ルーティングテーブルには、世界中のIPネットワークにあるすべての宛先IPアドレスが登録されているわけではない。ルーティングテーブルに該当する情報が見つからない場合は、デフォルトルートが示す先にパケットを送る。

 ルーティングテーブルでは、デフォルトルートを「0.0.0.0/0」と表記する。「/」以降の数字はサブネットマスクの長さで、「/0」は、サブネットマスクが「0.0.0.0」という意味だ。

 に示すネットワークで、送信元のパソコンが宛先IPアドレス「192.168.1.102」にパケットを送るとしよう。宛先は同じLAN内のパソコンで、ルーティングテーブルに該当する経路情報がある(図中のルーティングテーブルで、宛先が「192.168.1.0」でサブネットマスク「255.255.255.0」の経路情報)。この場合、直接パケットを送信する。

図●宛先がルーティングテーブルに登録されていない場合はデフォルトルートにパケットを託す
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 一方、宛先IPアドレスが「203.0.113.1」の場合は、ルーティングテーブルに該当する経路情報はない。そこでデフォルトルートとして登録されているネクストホップ「192.168.1.1」にパケットを送る。デフォルトルートでネクストホップに指定した機器を「デフォルトゲートウエイ」と呼ぶ。図の場合はブロードバンドルーターがそれに該当する。