図1●光学メディアに擬似的に書き込めるAUFS
図1●光学メディアに擬似的に書き込めるAUFS
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 CDやDVDから起動する,いわゆる“ライブ版”のLinuxディストリビューションで採用されているファイル・システムが「AUFS(Another Unionfs)」です。AUFSを使うことで,擬似的にファイルを光学メディアに書き込むことが可能となります。ライブ版Linuxの草分け的存在であるKNOPPIXや,SLAXなどのディストリビューションなどがAUFSを採用しています。

 ライブ版Linuxは,ハード・ディスクにインストールせず光学メディアから起動して使える利点がある半面,書き込みができないという欠点もあります。システム関連のファイルは,光学ディスクに書き込まれているため,物理的にファイルの内容を書き換えることができません。

 その欠点を補うために使われているのがAUFSです。AUFSは,光学メディアに書き込む内容をメイン・メモリー上に保存しておき,追加/変更があったファイルを読み出す場合は,メイン・メモリー上に保存されたファイルを読み込みます。元のファイル・システムの上に,差分データを被せて管理する仕組みです(図1)。

 AUFSのデータは,USBメモリーなどに保存できます。例えばKNOPPIXの場合,起動用のDVDメディアと差分データを保存したUSBメモリーの両方を持ち歩けば,友人宅やネット・カフェなどで,普段利用しているパソコン環境を再現できます。