ウェブサイトの売り上げや会員登録を増やす手法の1つ。検索エンジン経由で訪れる人に対して、検索キーワードによって異なる最適なページを表示する。

 テレビや雑誌で、「詳しくは『○○』で検索してください」という広告をよく見ます。グーグルやヤフーなどの検索エンジンで商品名を検索すると、商品説明のページにたどり着けて、そのままネット上で購入できることもあります。

 検索エンジンから利用者を自社サイトに誘導した直後に適切なページを表示できるようにする「LPO(ランディングページ最適化)」という手法が注目されています。「ランディング(着陸)ページ」とは、検索エンジンから最初にたどり着く入り口のページのことです。

 「情報戦略 雑誌」など関連するキーワードで検索した時、「日経情報ストラテジー」のサイトが上位に表示されるように、サイトのデザインや文章を最適化する手法は「SEO(検索エンジン最適化)」と呼ばれます。LPOはSEOからさらに進化させて、サイト訪問直後の表示ページを最適化する手法です。

効果◆購買行動に直結させる

 LPOでは、検索キーワードに沿って、ランディングページを複数パターン用意するのが基本です。例えば、日経情報ストラテジーを定期購読したいと思う人が、「日経情報ストラテジー 定期購読」という2つのキーワードで検索したとします。もし、この場合のランディングページが、セミナー情報やニュース記事ばかりで購読案内が見つからなければ、利用者は「ネットからは購読申し込みできないのか」と諦めるかもしれません。そこで、セミナー情報を掲載するページとは別に、定期購読申込者専用のランディングページを用意します。このようにLPOをうまく活用すれば、購入意欲の強い顧客が注文する率を高められます。

 LPOを徹底するには、自社のウェブサイトを閲覧している顧客が、どのようなキーワードでどのランディングページからサイトに入り、どのページを見ているかというログの分析が不可欠です。ログからは、商品の展示を見たくて検索している人が、店舗やショールームの案内にたどり着けていないと分かるかもしれません。こうした点を見直す必要があります。

事例◆検索語で意欲判別

 英会話教室のGabaは、競争の激しい業界にあって、教室と同じ沿線の交通広告やウェブ広告に予算を集中投下しています。LPOに特化したログ分析ツールを活用し、ランディングページをきめ細かく見直しています。例えば、「英会話 安い」で検索する人は、他社との比較検討段階だと考えられるため、資料請求を強調したページを表示。「Gaba 体験」の場合は入会意欲が高いため、無料体験レッスンを強調します。

出典:日経情報ストラテジー 2008年6月号 p.23
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