「アンドロイド」は検索エンジン大手の米グーグルが2007年11月に発表した携帯端末向けの開発プラットフォームです。使われている基本ソフトはリナックスで、携帯電話や携帯電話向けサービスの開発に必要なソフトウエアがすべてそろっています。ライセンス料は無料です。

 同社は、公開しているアンドロイドのSDK(ソフトウエア開発キット)を使うことで携帯電話の開発コストを従来よりも1割下げられると主張しています。多くの企業にアンドロイドをベースにした商品やサービスの開発を求めており、既に「オープン ハンドセット アライアンス(OHA)」という業界団体を立ち上げました。NTTドコモ、KDDIら30社以上が参加しています。

 グーグルがアンドロイドを提案した背景にはインターネット利用におけるモバイル人口の増加や、多機能化に伴う携帯端末の開発コスト上昇などがあります。グーグルは携帯端末の業界をリードして、携帯機器ユーザーの間でも同社の検索サービスを事実上の標準にしようと目論んでいます。

 アンドロイドをベースにした携帯電話機は2008年後半に発売される見通しです。ただし携帯電話向けの基本ソフトはマイクロソフトも既に提供開始しており、携帯端末アーキテクチャーの主導権争いが決着するのはまだ先になりそうです。

出典:日経情報ストラテジー 2008年5月号 p.27
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