ポイントはここ!

■全社員一斉導入、社内メールの利用禁止で定着を図った

■社員に自由な運用を許して活発なコミュニケーションを促す

壽屋(コトブキヤ)

 プラモデルやフィギュアを手掛ける壽屋(コトブキヤ)は2013年3月、スペインのジンクロ・テックが開発した社内SNSサービス「Zyncro」を導入した。ZyncroはFacebookやTwitterのような「ウォール」を使いながら、社内のメンバーに閉じたコミュニケーションができるサービスだ。国内ではオーシャンブリッジが提供している。

 壽屋の狙いは社内コミュニケーションの改善にある。同社はメーカー部門である本社と小売部門の店舗を社内に抱える。本社は店舗以外にも製品を卸し、店舗は他社の製品も取り扱う。本社と店舗が個々に動きながらも、顧客の反応をフィードバックし合うのが企業としての強みとなる。ただ最近、本社と店舗の間でコミュニケーションが疎遠になっていた。

 原因は互いの距離が離れていること。本社は東京西部の立川駅近くに位置する。一方、店舗は東京・秋葉原、大阪・日本橋、福岡・天神と各都市のサブカルチャー中心部にある。社内SNSの導入を主導した総務部総務課の清水聡係長は「同じ会社の社員ながら、互いの顔を見たことがないという人が多くなっていた」という。

 こうした課題を認識しながらも、コミュニケーションインフラはメールと電話に限られていた(図1)。本社ではカジュアルな連絡手段としてフリーのインスタントメッセンジャー「IP Messenger」を使っていた。しかし、本社と店舗の間にはVPNがなく、IP Messengerが使えるのは本社内に限られていた。

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図1●壽屋は2013年3月に社内SNSサービス「Zyncro」を導入
店舗と本社間のコミュニケーション活性化と、社内外と大容量ファイルを簡単にやり取り可能にすることを狙った。Zyncroはスペインのジンクロ・テックが開発した社内SNSサービス。

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