Web関連の標準プロトコルの一つである「WebSocket」(関連記事:HTML5のWebSocket Protocolに関する正しい説明は?)を活用したシステム連携ソフトの米KAAZINGが日本市場で本格的な営業活動を始めた。通信遅延が起こりがちなWebサイト間通信を改善するソリューションを提供する。

 自動車オークション大手で同社ソフトのユーザー企業でもあるオークネット(東京都港区)と提携し、共同で販促に乗り出す。WebSocket標準化のメンバーでもあり、KAAZING共同創業者でChief Technology Officer(CTO)を務めるJohn Fallows氏に話を聞いた。

(聞き手は清嶋 直樹=日経コンピュータ

米KAAZINGの共同創業者でChief Technology OfficerのJohn Fallows氏

「WebSocket」とは何か。

 インターネット関連技術の標準化団体であるWorld Wide Web Consortium(W3C)とThe Internet Engineering Task Force(IETF)が策定した標準規格だ。サーバー間やサーバーとWebブラウザーとの間の通信に使えるプロトコルで、従来のさまざまな問題を解消している。

 例えば、WebSocketはバイナリー形式・テキスト形式の両方のデータのやり取りに使える。従来のHTTP(HyperText Transfer Protocol)と同様に「ws://~」といったURLが使える。ファイアウオール越しの通信も容易なので、企業情報システムでも使いやすい。

なぜWebSocketが必要なのか。

 企業情報システムで、HTTPのレスポンスの問題が無視できなくなっているからだ。HTTPは通信開始時に1000バイト程度のテキストデータをやり取りする必要がある。これに対してWebSocketでは数バイトで済む。その分、素早く通信をスタートできる。

 私はKAAZINGを創業する前は米Oracleに勤務し、Webアプリケーションサーバー関連事業を担当していた。当時、技術の最先端にいながらも、物足りなさを感じていた。Webサイト間やシステム間の双方向通信が求められるようになるにつれて、システムはどんどん複雑になり、レスポンスが遅くなった。根本的な問題として、HTTP通信の問題があると考えた。

 それが独立・起業のきっかけだ。私はWebSocketの標準化メンバーとして関わり、その後もWebSocketに関連したソフトウエアを開発する事業を手がけている。

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