Linux技術者認定試験(LPIC:Linux Professional Institute Certification)の試験開発の総責任者を務めるマット・ライス(G.Matthew Rice)氏に試験問題作成プロセスや今後の出題傾向について聞いた。

(聞き手は日経Linux編集部


試験問題はどのようなプロセスで作成されるのか。

マット・ライス氏
マット・ライス氏

 スポンサーと協議をした後、広く意見を聞くJTA(業務分析)*1という調査プロセスを介して、出題範囲を決める。最終的に1500人くらいからの意見を取り入れて業務上の重要度などで重み付けを行い、問題を作成する。

*1 LPIでは、JTAを行うボランティアを募集している。募集の詳細はLPIのWebサイトに掲載している。

試験問題の変更や更新はどのようなタイミングで行われるのか

 5年ごとに試験内容全体を見直すメジャー更新、2年半ごとに新技術などを取り入れたマイナー更新を実施する。このほか年4回パッチのような細かな更新をする。今年は、レベル1、2が2年半サイクル、301試験が5年サイクルに入っている。

レベル1、レベル2で今後試験に出そうな要注目分野は何か?

 レベル1では、IPv6やGRUB2関連、Upstartなど起動関連だ。レベル2では新ファイルシステム「ext4」が大事になる。また、アイデアレベルだが、従来レベル3の範囲だったキャパシティプランニングもレベル2に取り入れてはどうかと考えている。レベル2でも、大規模サービスを運用する力が必要になってきているからだ。レベル3では、やはりSamba4に注意してもらいたい。

Android関連の新試験などの予定は?

 始めたい。ただそのためにはGoogleとパートナにならなければいけない。現在はまだGoogleにコンタクトをしてみよう、という状況だ。

出典:日経Linux 2011年7月号 p.13 日経Linux
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