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iPad、大学での利用には力不足?

2014/05/19

Tom Kaneshige CIO

 さらに、「iWork」や最近の「Office for iPad」といったオフィス系アプリの登場や、紙の教科書に代わる電子教科書の急増が後押しとなり、Windowsデスクトップの世界で育ってこなかった大学生の間でiPadは人気を集めた。

 iPadの大成功のあおりを受けて、今やネットブックは見る影もない。iPadの活用を推進する取り組みを全学的に進めてきた大学では、iPadは確固たる地位を築いている。

 その一方で、ボールステイト大学のような例外も見られる。

娯楽やゲーム以外でのiPadの利用は

 iPadはかねてから、娯楽とコンテンツ消費のためだけのデバイスだという見方を覆すことを目指してきた。しかし、高度な処理能力、マウスレベルの効率性、大画面のグラフィック、100Gバイト以上のストレージが求められる専攻分野(例えば工学、マーケティング、デザインなど)では、iPadの限界が浮き彫りになっている。こうした専攻では、学生(あるいはその親)は、MacかWindowsのノートパソコンを実習用に購入している。

 「資料を読んだり、ファイルにアクセスしたりする分には、タブレットでも問題ない。だが、高度なデザイン、画像処理、制作などが必要な実習となると、タブレットはかなり力不足だ。今年私が担当した140人の学生の中には、大学で学業用としてタブレットを利用している学生は1人もいなかった」とHanley氏は言う。

 だからと言って、学生たちがiPadを欲しがっていないというわけではない。Hanley氏の調査では、卒業後にタブレットを購入するつもりだとした学生は多かった。映画を見たり、ゲームをしたり、ソーシャルメディアにアクセスしたりするには、iPadはやはりうってつけだ。

 学生にとっての債務についてはさておくとしても、「卒業して職に就いた後は、娯楽にも気前よく金をかけられる」とHanley氏は言う。

(了)

翻訳:内山卓則=ニューズフロント
記事原文(英語)はこちら

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