TOPHardware > Android、ハッカーの攻撃対象としてWindowsに匹敵...

Hardware

Android、ハッカーの攻撃対象としてWindowsに匹敵する存在に

2013/08/20

Antone Gonsalves CSO

 ロシアのKaspersky Labが8月15日に発表した最新の調査報告「IT Threat Evolution」によると、米GoogleのモバイルOS「Android」を標的としたマルウエアは、Windowsパソコンで長年にわたり利益を上げてきたトロイの木馬と似た機能を次々と装備し、急速に進化しつつあるようだ。

 米調査会社Gartnerの調査によると、2013年4~6月期のスマートフォン販売台数でAndroidは約80%という圧倒的な市場シェアを占めた。Kasperskyは、モバイル業界でのAndroidの存在について、パソコン業界でいうWindowsと同じ立場になったと今回の調査報告で指摘している。

 Windows向けのマルウエアと比べて、現在のAndroid向けのマルウエアは進化のペースが速いのが特徴だ。攻撃者らがパソコンを標的とした攻撃で1990年代から蓄積してきた手法や経験を次々と投入しているからだ。

 Kaspersky Labのシニアリサーチャー、Roel Schouwenberg氏は取材に対し、「Android向けマルウエアは急ピッチで進化を続けており、そのペースはWindows向けマルウエアを大きく上回る」と話している。

 現段階でAndroid向けマルウエアの頂点と言えるのが「Backdoor.AndroidOS.Obad.a」だ。Kasperskyは6月にこのマルウエアについて、モバイルデバイス向けトロイの木馬として現時点で最も高度なものだと評している。このマルウエアは、バックドアを開いてファイルをダウンロードしたり、本体やアプリの情報を盗み出したり、有料の番号にSMSメッセージを送信したり、Bluetoothでマルウエアを拡散したりといった機能を備えている。

 このマルウエアは、暗号化やコードの難読化で分析を難しくしている点も新たな特徴だ。さらに、これまで知られていなかったAndroidの脆弱性3件を利用している。

↑ページ先頭へ