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英国歳入関税庁のCIO、業務のデジタル化と組織の変革に挑む(上)

2013/07/29

Mark Chillingworth CIO UK

 英国歳入関税庁(HMRC)では、昨年までCIOを務めていたPhil Pavitt氏に代わり、ITディレクターと副CIOを務めていたMark Hall氏が新たなCIOに就任した。同庁のITチーム向けのアジャイルミーティング室で、公共部門のPR担当者2人を携えてインタビューに応じてくれたHall氏から、同氏が先頭に立って進めている変革や、今後のリーダーシップについて話を聞いた。

 「HMRCに入ってからの5年間は最高の研修期間になった」と同氏は話す。それまでは、独エネルギー会社E.ONのITサービス責任者や、英水道会社Severn Trent WaterのCTOを歴任してきた。気さくで人当たりのよい同氏だが、明晰な頭脳でその名を馳せる。

 「ここは素晴らしいトレーニングの場だ。私の現在の仕事は、前任のPavitt氏が残した実績が大きな土台となっている。Pavitt氏は顧客サービスの面で優れた手腕を発揮した」

 「だが新たに取り組むべき課題もある。Pavitt氏はIT業務の再整備に力を尽くした。現在私は、ビジネス戦略という面も大きく視野に入れている」とHall氏は言う。職務の範囲も広がっている。現在同氏は、HMRCの物理セキュリティとデジタルセキュリティについても全体を統轄している。

 Hall氏の上役は、HMRCのチーフエグゼクティブのLin Homer氏だ。Homer氏は、2012年1月にHMRCに加わったが、その前にトップを務めていた英国国境局での管理能力について、英下院の内務特別委員会で最近厳しい批判を受けている。

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