「アマゾン ウェブ サービス(AWS)」は、ネットワークを通じて、コンピューティング、ストレージ、データベース、分析ツール、アプリケーション、デプロイメントの幅広いサービスを提供しています。世界の190を超える国・地域で数十万のユーザーが利用し、日本でも2万を超える顧客が利用しています。スタートアップ、エンタープライズ、そして800を超える政府機関、3000を超える教育機関に幅広く普及しています。

 7月17~18日に「AWS Summit Tokyo」を開催しますが、この連載をきっかけに、アマゾン ウェブ サービスの基本を学び、理解を深めてください。

 第1回は、世界中で使われるようになったAWSのこれまでの歴史と普及の理由などについて解説していきましょう。

AWSのイノベーションの歴史を紐解く

(1)2006年:サービス開始と先見性
 AWSは、2006年にサービスを開始しました。まだ「クラウドコンピューティング」という言葉が世に出る前のことです。

 最初は、高速で信頼性が高く、スケーラビリティに優れたメッセージキューサービスである「Amazon Simple Queue Service(SQS)」と、拡張性・処理能力・堅牢性を容易に実現できるよう設計されているストレージサービスの「Amazon Simple Storage Service(S3)」の2つで構成されていました。

 クラウドコンピューティングサービスにおいては、その拡張性・柔軟性を最大限に生かすため、疎結合を用いてサービス間を連携させることが効果的です。AWSは、Amazon SQSにより、最初に疎結合を用いたサービス間連携の基盤を提供したのです。その後、クラウド内の仮想サーバーを提供するサービスである「Amazon Elastic Compute Cloud (EC2)」を開始しました。

図1●AWSの歴史。2006年にサービスを開始した
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