東芝製の7インチWindowsタブレット
MicrosoftがCOMPUTEX TAIPEI 2014の基調講演で紹介した未発表製品。ハード面の工夫のほかに「Windows 8.1 with Bing」を搭載して低価格化する。
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 先週台湾・台北で開催されたCOMPUTEX TAIPEI 2014の展示会場では、Windows 8.1 with Bingを搭載したタブレットが多数展示されているのを確認することができた。Microsoftは春のBuildカンファレンスで、9型スクリーン未満のWindowsを0円にすると発表していたが、このWindowsの新しいエディションは、その一環だと思われる。

 基本的にはデフォルトの検索エンジンをBingに設定した状態で出荷されるWindowsで、デフォルトの検索エンジンがBingである以外、これまでの無印Windowsとは何も違わない。

 90年代のコンシューマー向けパソコンは、ベンダー各社が他社との差別化をアピールするために、とにかくベンダーごとの違いが大きかった。幕の内弁当状態のプリインストールソフト、そして、ブラウザを開けばベンダーのサイトに誘導され、さらにはシェルまで別のものを用意していたベンダーもあった。

 これによって、同じWindowsパソコンでありながら、選択したベンダーによって、ユーザー体験がまったく異なるという状況に陥っていた。

Windows 8.1 with Bingならユーザー体験は同じ

 今回のWindows 8.1 with Bing エディションなら、どのベンダーのどのタブレットを購入しても、得られるユーザー体験は同じになる。これは、考えようによっては、エンドユーザーにも、さらにはそれをBYODで持ち込まれる管理者にとってもメリットだったりするのではないか。

 企業が自社用にパソコンを大量導入する場合も、その管理のために、特別なコンフィギュレーションを作っているはずだ。

 デフォルトの検索エンジンを別のものに再設定するユーザーはごく限られている。どこかのサイトで意味もわからずOKをクリックして別のエンジンに切り替えさせられているユーザーはよく見かけるが、それは自分の意思ではないわけだ。

 ベンダーによる出荷時のカスタマイズは、共通語にわざわざ方言を作るような試みだが、それが功を奏する時代ではなくなりつつあるということなのだろう。

山田 祥平(やまだ しょうへい)
フリーランスライター
1980年代、NEC PC-9800シリーズ全盛のころからパーソナルコンピューティング関連について積極的に各紙誌に寄稿。Twitterアカウントは @syohei