2013年12月4日、中国の工業・情報化部(MIIT)は携帯事業者3社に対し、TD-LTEのライセンスを正式に発給した。同23日には中国移動が初のTD-LTE/TD-SCDMA対応となるiPhoneの提供開始を発表するなど、長らく期待されていた中国でのTD-LTE商用化がいよいよ加速し始めた。

 中国移動は2010年の上海万博でのトライアルを皮切りに、2011年から北京や広州などの大都市においてTD-LTEの大規模実験を実施している。2012年からは正式サービスの提供開始に備えて、大がかりな設備調達およびネットワーク構築を進めてきた。免許発給に先立つ2013年11月には、深センなど沿海部の数都市で一部商用サービスを開始した。他方、中国電信と中国聯通は長らく4G(第4世代携帯電話)対応の準備状況などを明らかにしていなかったが、2013年後半にようやく大規模な設備調達計画が公表された()。

表●通信事業者3社のLTE展開状況と計画

 グローバル市場でもTD-LTEは着実に受け入れられつつある。中国は3GにおけるTD-SCDMA方式の反省を踏まえ、4GのTD-LTEでは早い段階から組織的に準備を進めてきた。例えばGlobal TD-LTE Initiative(GTI)を組織し、中国以外の事業者やベンダーと協力する体制を整えた。その結果、中国に先駆けて商用化が始まった国もある。2013年12月時点で25の商用網(20カ国)が存在し、準備中または計画中の商用網も46に上る。

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