国立情報学研究所(NII)山本喜久教授の研究チームが開発を進めている「レーザーネットワーク方式の量子コンピュータ」に関して実マシンを使った動作原理の確認に成功したことが分かった。ハードウエアも含めて全て日本で考案した方式であり、2019年の完成に向けて大きく前進した。

 開発中のレーザーネットワーク方式が実現すれば、人工知能を実現する「機械学習」に必要な「組み合わせ最適化計算」を、従来型のコンピュータに比べて桁違いに高速化できる可能性がある。山本教授が2019年の実現を目指しているのは、「2の5000乗回の繰り返し計算」を10マイクロ秒で完了できるマシンだ。2の5000乗は、10進数で約1500桁の数になる。1秒間に1京回の計算ができる理化学研究所のスーパーコンピュータ「京」を1京台集めて100億年計算し続けたとしても完了しない回数の計算を一瞬で完了できる夢のマシンとなる。

実験結果に問題をマッピング

図●量子コンピュータの主な方式
日本独自方式、実マシンによる実験に成功
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