仮想通貨「Bitcoin」の最大級の取引所「Mt.GOX(マウントゴックス)」を運営するMTGOXが2014年2月28日、債務超過にあるとして、民事再生手続きに入ったことを明らかにした(写真1関連記事)。Mt.GOXは2月7日からBitcoinの引き出しを停止し、2月25日夜中から26日未明にかけて窓口を全面閉鎖していた(関連記事)。

写真1●仮想通貨「Bitcoin」の最大級の取引所「Mt.GOX(マウントゴックス)」を運営するMTGOXが民事再生手続きに入った

 MTGOXは2月28日夕方の記者会見で、民事再生手続きにいたった理由を、サイバー攻撃によるBitcoinと銀行預金の流出と説明している。2月初めから“送金が正常に終了しない取引”が増加し、2月10日にシステムを止めて精査したところ、2月28日に大量のコイン流出を確認したという。

 同社が消えたと主張しているのは、顧客からの預かり資産である約75万BTCと、同社保有分の約10万BTCの計85万BTCに加えて、預かり金として管理していた現金約28億円であるという。

 2月初めからシステムのバグを悪用した不正アクセスと目される“送金が正常に終了しない取引”が増えており、不正な引き出しも確認されたという。このバグとは前の記事で解説した取引展性(Transaction Malleability)に起因する問題を指しているようだ。

 ビットコイン取引状況がわかるBitcoinChartsのデータによると、2月1日から支払いを停止した7日までのMt.GOXでの取引高は8万6872BTCに過ぎない。全取引高の10倍近くに当たる85万BTCものBitcoinが短期間で流出した理由を、取引展性の悪用だけで説明することは極めて難しい。

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