NEC、キッコーマン、ノーリツ鋼機、KDDI、大日本印刷…。名だたる大企業がベンチャー企業とのマッチングイベントに臨んだ。大企業がベンチャー企業を品定めするのではない。それとは正反対の光景が繰り広げられたのが2014年1月29日に開催された「新事業創出支援カンファレンス」だ。主催は経済産業省。同省が昨年から実施している「新事業創出のための目利き・支援人材育成等事業」の一環だ。

 このカンファレンスの目玉は、冒頭の企業を含め10社が登壇した10分間の「大企業ピッチ」である()。一般に「ピッチ」と言えば、ベンチャー企業が自らの価値を投資家などにアピールする場だが、ここでは立場が逆転。大企業が次なるビジネスの種を求めて、ベンチャー企業に向けてプレゼンしたのだ。

図●「新事業創出支援カンファレンス」の「大企業ピッチ」に登壇した大手企業
大企業がベンチャー企業にアピール
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 大企業がベンチャー企業に歩み寄る理由は、一言で言えば、「オープンイノベーションの推進」だ。大企業ピッチに登壇したNEC ビジネスイノベーション統括ユニットの澤田千尋理事兼事業イノベーション戦略本部長は、「自分たちだけで閉じた研究開発をしても、世の中の早い動きに追いつけない。特にICT業界は早い動きをする」とベンチャー企業と組む意義を語る。

 NECがベンチャー企業に求めるのは、「独創的な技術」「新しいビジネスコンセプト」「尖った人材」の三つ。一方、NECがベンチャー企業に提供できるものとして、事業化支援や共同開発、同社の国内営業チャネルを利用した販売提携、場合によっては資本提携もあり得るとした。また同社が4月から提供予定の「NEC Cloud IaaS」の優遇利用なども検討しているという。

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