小売店舗がAmazon.comの手法を取り入れ、デジタル化を進めている。店舗内の顧客位置情報を正確に把握することが、販売促進のための必須要件となる。店舗内ではGPSシグナルを捕捉できないため、WiFiシグナルを使う方式が一般的である。このレポートでは、照明用のLEDライトを使った、高精度なポジショニング技術を検証し、その応用分野を考察する。

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博物館でナビゲーションとして利用

 ByteLightはBoston (マサチューセッツ州) に拠点を置くベンチャー企業で、LEDライトを利用した位置情報システムを提供している。利用者が持っているスマートフォンのカメラで、天井に設置されているLEDライトを読み込み、位置を把握する。LEDライトは、ミリセカンドの周期で点滅し、固有のシグナルを発信する。スマートフォンでLEDライトの異なるシグナルを読み込み、位置を計測する仕組みとなる。LEDライト内には専用チップが組み込まれ、ソフトウエアを搭載し、固有のシグナルを発生させる。

 ByteLightは、BostonにあるMuseum of Scienceで導入されている。博物館のCahners ComputerPlaceというコーナーには、20基超のSolais Lighting社製LEDライト (上の写真) が天井に設置されている。博物館は専用アプリが搭載されたiPadを貸出し、入館者はこれをガイドブックとして、館内を移動する。アプリはフロアーマップに利用者の現在地を示し、目的の展示物までナビゲーションする (下のスクリーンショット)。セルフ・ツアーでは、展示物の前に立つと、その説明がiPadに配信される。また利用者は、iPadでPersonal Exploration Rover (火星探査機ローバーの模型) を操縦することもできる。これらは、ByteLightの技術で、利用者の位置を精密に測定できるため、可能となる。

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