プロジェクトマネジメント(PM)、継続的インテグレーション(CI)/継続的デリバリー(CD)という分野のツールの利用動向を探るため、日経SYSTEMSは2013年3月15日から4月18日にかけて「開発支援ツール徹底調査2013」を実施した。その結果、要注目のツールとして浮かび上がったのが、「Redmine」「Jenkins」「Chef」という三つのオープンソースソフトである(図1)。

図1●IT現場の「新3種の神器」
「開発支援ツール徹底調査2013」の結果を参考に、この数年の間にIT現場の必須ツールとなると予測し、この三つを選んだ。いずれもオープンソースソフトで、手軽に導入できる。現場のツール活用を進めてほしい
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 日経SYSTEMSはこれらを、IT現場の「新3種の神器」と定める。いずれも本格的な普及はこれからという段階だ。しかし、統合開発環境(ビルドツールを含む)やソースコード管理ツールが今どのIT現場でも使われているのと同じように、Redmine、Jenkins、Chefも数年の間に必須のツールとなると予測する。システム開発に携わる読者のみなさんに、早くこれらを活用することを勧めたい。

導入の勢いでRedmineがトップ

 聞いたことがないという読者の方もいると思うので、Redmine、Jenkins、Chefについて順に説明しよう。なぜ新3種の神器とするのかも併せて解説する。

 Redmineは、PMツールである。プロジェクトのタスクや課題一つひとつをカード型データベースのように登録・照会するのが基本機能だ。Redmineにプロジェクトのメンバー全員のユーザーアカウントを作り、タスクの進捗状況を日々入力している現場は珍しくない。それによって、日次の進捗管理を実現しているのだ。

 さらに、プラグインソフトによって、ガントチャートやカレンダー、グラフのようなビューを付加したり、ソースコード管理ツールなどと連携させたりすることができる。Wiki機能も備えており、情報共有や課題管理などプロジェクトマネジメント全般に幅広く使える。

 これまでPMツールといえば、Microsoft Projectをはじめとする多機能な有償プロダクトが存在感を示していた。実際に、今回の開発支援ツール徹底調査でも、PMツールの導入率はMicrosoft Projectが26.9%でトップだった。Redmineは22.3%と4.6ポイント少ない(図2)。

図2●導入率トップ3のPM・情報共有ツール
現状の導入率トップはMicrosoft Projectだが、2011年以降の導入率でみると、Redmineが抜きん出ている。つまり今最も勢いのあるPMツールといえる
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 ただし2011年以降に導入された割合に絞ると、トップはダントツでRedmineの15.3%である。2位のMicrosoft Projectは6.2%なので、大きく引き離している。つまり普及の勢いでいうと、Redmineが頭一つ抜け出している。

 Redmineが機能面で有償プロダクトより優れているというわけではないが、無償でメンバー全員が使える利点は極めて大きい。前述のような日次の進捗管理や情報共有の基盤になるからだ。これが新3種の神器の一つとした理由である。

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