携帯先進国の通信事業者がARPU(ユーザー当たり月間平均収入)の減少に悩む中、データシェアプランと呼ぶ新料金メニューを採用した米ベライゾン・ワイヤレスと米AT&Tモビリティーの業績が好調だ。米国以外でも採用する事業者が増えつつある。日本でも導入されれば普及する可能性は大だ。

 データシェアプランとは、複数の端末間でデータ利用上限を共有できる料金プランのこと。2012年夏に、米国のベライゾン・ワイヤレスとAT&Tモビリティーが採用した。ここにきて、米国以外で導入する通信事業者が増加している(表1)。

表1●主なデータシェアプラン
このほか韓国のKTやLG U+も、複数の端末でデータ利用上限を共有できるオプションサービスを2012年12月にLTE上で提供開始した。
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ドイツ、ブラジル、スウェーデンで開始

 O2 Germanyは2013年2月、ドイツ初となるデータシェアプラン「O2 Blue」を発表した。最上位プラン「O2 Blue All-in XL」の主な特徴は、(1)音声通話とSMSの利用は無制限、(2)通信速度は50Mビット/秒、(3)データ利用上限は5Gバイト、(4)追加のSIMカードが2枚付属して月額49.99ユーロ(1ユーロ=130円換算で約6500円)である。同社の全端末にスマートフォンが占める割合は既に95%に達しているが、タブレット端末の普及率は他の先進市場に比べてやや低いという。そこで同社はタブレット端末を取り込み、増収を図る狙いだ。

 ブラジルのVivoは、6月に開催されたサッカーの国際大会「FIFAコンフェデレーションズカップ 2013」に先立つ4月末にLTE(Long Term Evolution)サービスを開始。併せて「4G Plus」というデータシェアプランを導入した。最大5台の端末間でデータ利用上限を共有。1台につき月額29レアル(1レアル=49円換算で約1400円)で任意の端末を追加できる。

 スウェーデンのTeliaが3月に導入した「Telia Mobil Dela」は、最大7台の端末間でデータ利用上限を共有できる。スマートフォンは1台当たり月額149クローナ(1クローナ=15円換算で約2200円)、タブレット端末は大幅に安い同29クローナで追加可能で、音声通話とSMSの無制限利用が含まれている。こうした点はベライゾンやAT&Tのデータシェアプランに近い。

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