前回はIT人材1000人調査の結果を示した。今回は結果を細かく見ていこう。

 “3大疾病”の2つ目の「疲弊・燃え尽き」型は名前の通りだ。回答を総合すると「システム構築プロジェクトが難航すると、幹部や上層部は『頑張れ』と現場に過剰な労働を強いるだけで、長時間残業が横行。『プロジェクトマネジメント力を強化して、収益が改善した』と言って喜んでいるのは経営層だけ。その裏で現場は疲弊し切っている」。こんなイメージである。

 質問の「プロジェクトマネジメントの導入でスケジュールやコストの管理は厳しくなったものの、トラブルが発生した際の打開策は『長時間残業』であり、現場は疲弊し切っている」に対して66%が「はい」と回答した。

 現場の社員が、整然と並べられたパソコンの前に座り、深夜までプログラミング─。こんな様子が浮かぶ。多くのIT組織が導入しているのは、科学的なプロジェクトマネジメントの技術ではなく、現場の長時間残業ばかりなのだろうか。

 独立系IT企業の30代男性は「10年目以降の社員は、古き良き時代の考え方から抜けられずに、長時間残業・休日出勤はやって当たり前といった感じだ。一方、若手社員は、給料は低くてもいいから、楽な仕事、定時で帰ることを望み、仕事に対する意欲・向上心がない」と嘆く。

 そして「このギャップによって、若手社員に教育・指導しても、覚えが悪く、自発的に学習することもない。そのため、プロジェクトのキーパーソンはいつまでたっても長時間残業、休日出勤から抜け出せないでいる」と世代間ギャップを指摘する。

IT人材の仕事の現場から寄せられた悲鳴
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