日経情報ストラテジーとITproの1000人調査から、IT業界の「現場」と「組織」の問題が浮かび上がった。まずはそれらをきちんと見つめ、原因を探ろう(先週掲載した柴田氏の組織風土改革特集:風土改革の第一人者、柴田昌治氏と考える「いい会社」)。

 クラウド、ビッグデータ、タブレット…。企業・社会のIT利活用に対する熱気、期待は膨らんでいる。IT業界は成長産業。システムやネット関連の職場は活気に満ち溢れていてもおかしくない状況だ。

 ところが現実はそうではない。斜陽産業かのような沈滞ムードが漂っている。約1000人のIT人材を対象に、独自で労働実態を調査して分かった事実だ。

IT人材1000人調査の結果
日経情報ストラテジーはITproと共同で、組織風土改革についてアンケートを実施。6つの質問と自由意見に対し、971件の回答を得た。アンケートはITproのウェブサイトと、日経情報ストラテジーが2013年2月22日に都内で開催したIT関連のセミナーの会場で実施した。有効回答はITproで883件、セミナー会場で88件。ITproでのアンケート期間は2月5日から同19日。詳細な調査分析結果は、こちら
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 日経情報ストラテジーはそれを“3大疾病”に分類してみた。「うつ・無気力」型、「疲弊・燃え尽き」型、「あきらめ」型である。

 1つ目のうつ・無気力型の職場イメージはこうだ。厳しい納期に追われ自分の仕事に手一杯。同じシステム構築プロジェクトのメンバーだろうと、他人の仕事の進捗には無関心。うつ病が多発していても、抜本的な対策が打たれない。チームワークなど皆無のムードが広がっている。

 実際に独自調査では、質問の「同じ部門の社員同士であっても心に壁があり、会話や協力ができていない。同僚のことを、実はよく知らない」と「顧客(またはシステム利用部門)の厳しい要求に対応するため多忙を極め、周囲と相談したり、アドバイスし合う機会が大幅に減っている」かという質問に対して、ともにほぼ半数が「はい」と回答している。

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