リクルートが10年ぶりに、オフショア開発に再挑戦中だ(図1)。2012年2月からベトナムに開発拠点を置き、業務支援システムなどを開発してきた。現在は400人月を超える規模の業務支援システム開発を、ベトナムで実行している。2013年8月には、ベトナム製のシステムが、日本で稼働する予定だ。

図1●リクルートのオフショア再挑戦のスケジュール
約10年ぶりとなるオフショア開発をベトナムで開始、最終的には大規模システムの保守も行えるようにする計画。左下はベトナムでの開発の様子
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 「期待した効果を得られず、過去に一度は断念した。だが、開発体制などを根本的に見直した今度は上手くいく」と、リクルートテクノロジーズの米谷修執行役員は自信を見せる。最終的には年間に1000人月規模のシステム保守をベトナムで行えるようにする。

手戻り多く、一度は断念

 リクルートが最初にオフショア開発に挑んだのは、メディアのネット化が一気に進んだ2000年前後のことだ。紙中心だった同社のメディアは、相次いでWebサイトを立ち上げたり、Webでの情報検索・提供サービスを手掛け始めた。これに対応するため、リクルートは国内の大手ITベンダーを通して、中国やインドのITベンダーにシステム開発を委託した。

 ところが、期待した効果は得られなかった。ブリッジSEや通訳を介したコミュニケーションが上手くいかず、伝達ミスなどが相次ぎ、手戻りが発生したという。実際、転職情報サービス「リクナビネクスト」の前身である「Digital B-ing」のシステム開発では、「日本の技術者をインドに大量に送り込んだり、逆にインドの技術者を100人単位で日本に呼んだりして、なんとかサービスインできた」(米谷執行役員)。

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