IDEとは、統合開発環境(Integrated Development Enviroment)の略で、エディタやコンパイラ、デバッガなどを一つのアプリに見えるようにまとめたものです。Android開発を行う場合は、米Googleが公式にADT(Android Development Tools)プラグインを提供している都合上、Eclipseで開発することがほとんどでしょう。

 ここで紹介する「AIDE」は、今までになかった新しい開発ツールです。普段プログラマは、Androidアプリを作るために、Javaでコードを書き、リソース用のXMLを書き、コンパイルして実機に転送して動作確認する、という一連の作業をしてきました。AIDEのすごいところは、一連の作業に全くPCを必要としないところです(図1)。Android上でコードを書き、コンパイルして、そのままインストールして動作させ、LogCatでログを確認できるのです*1。しかも、今のところ無料で提供されています。動作環境は、Android2.2~4.0に対応しています。

図1●Android端末内でコーディングからビルド・実行まで完結できる
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*1 LogCatとは、その名前の通りログを表示するツールです。Eclipseでは、「Window」→「Show View」→「Other」→「Android」→「LogCat」から表示できます。

AIDEの特徴とできること

図2●Androidのプロジェクトを作成する画面
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 AIDEは、Android 2.2(Froyo)以降で動作します。作者によれば、タブレットと外部接続(Bluetoothなど)のキーボードと一緒に使うのがお勧めのようです。筆者は、MOTOROLA XOOM(Android 3.2を搭載)とポケモンタイピングDSに付属するキーボードを利用して試してみました。

 AIDEは、Androidプロジェクトを作成できます(図2)。プロジェクトを作成する際に、Eclipse用の設定ファイルも一緒に生成してくれます。AIDE上で生成したファイルをPCに転送することで、開発をPC上に引き継ぐこともできるのです。逆に、PCからAndroid端末にプロジェクト一式を送り込むことで、AIDE上で編集できます。

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