京都・宇治で抹茶を作り続けて約180年。1832年創業の伊藤久右衛門は、2013年1月から酒の製造・販売に本格参入した(図1)。抹茶を日本酒や梅酒などとブレンドした、新しいジャンルのアルコール市場を開拓する。これまで誰も踏み入れたことのない市場であるが、「勝算はある」と経営企画部の広瀬穣治部長は言い切る。

図1●伊藤久右衛門が酒の製造・販売で勝算を見極めた方法
創業180年の伊藤久右衛門は2013年1月から、酒の製造・販売に本格参入した。通販サイトのアクセスログや顧客データなどビッグデータ分析により、勝算を見極めた。
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 同社の本業は、抹茶や抹茶を使った菓子の製造・販売だ。その販売データや顧客データをいくら分析しても、「新しいジャンルの酒市場を開拓せよ」という結果は出てこない。それでも「勝算はある」と言えるのは、なぜか。

ビッグデータが開拓を後押し

 同社が酒類事業を手掛け始めたきっかけは、地元の酒蔵と共同で抹茶と日本酒をブレンドした「夜半のみどり」を開発したことだ。2012年5月にテスト販売したところ、6カ月間で約5000本以上を売り上げるヒット商品になった。

伊藤久右衛門の広瀬穣治 経営企画部部長と「夜半のみどり」(左)
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