写真1●サンフランシスコで開催されたWindows Phone 8発表イベント
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 Windows 8発売から3日後の2012年10月29日、Microsoftは「Windows Phone 8」を正式発表した(写真1)。2012年末の時点で、米AT&Tや英Vodafone、仏Orangeや独T-Mobileなど、世界の主要キャリアから対応端末が発売されている。Windows Phone 8が登場した経緯については、「出遅れたスマートフォン市場で巻き返しを狙うWindows Phone 8」も参考にしていただきたい。

 一方日本では、2011年8月にKDDIから発売された「IS12T」以降、Windows Phone端末は発売されておらず、Windows Phone 8についても発売予定はない。果たして2013年、Windows Phone 8は日本で発売されるのだろうか。

 今回は各メーカーのWindows Phone 8端末や、日本での発売可能性について考察してみたい。

Windows Phone 8の顔となったHTC

 HTCが発売したWindows Phone 8端末は、「Windows Phone 8X」(写真2)と「Windows Phone 8S」(写真3)の2台。ハイエンドのHTC 8Xは4.3インチ・HD(720p)解像度、ミドルレンジのHTC 8Sが4インチ・WVGA解像度のディスプレイを備える。

写真2●HTCのWindows Phone 8X
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写真3●HTCのWindows Phone 8S
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 HTCのWindows Phone 8端末を触って気付くのは、その質感が大幅に向上したことだ。すでにAndroid端末では、KDDI(au)の「HTC J Butterfly」などが高い質感で好評を得ている。そしてWindows Phoneにおいても、他のトップメーカーと遜色ない質感を実現したといえる。

 この点についてHTCは、自社のWindows Phone 8端末を「Windows Phone 8のシグネチャーライン」と位置付けている。HTC 8XはMicrosoftによるWindows Phone 8のCMにも登場し、公式サイトでもNokiaと同等の扱いを受けており、Lumia 920と並ぶ「ヒーロー端末」としての存在感を獲得しつつある。これまでNokiaが得意としていたカラーバリエーションを採り入れた点も評価が高い。

 HTCはWindows Phone 7の初期から積極的に端末を投入しているが、Windows Phone 8ではさらに力を入れている印象を受ける。その理由として、Android事業で苦戦を強いられていることが考えられる。Samsungの勢いに圧倒される形でHTCは出荷台数やシェアを落としている。

 このことからHTCは、NokiaがSymbianからWindows Phoneへの移行を完了する前に、Windows Phone市場における地位を確立しておきたいと考えているのではないだろうか。

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