動きが速すぎてフォローが難しい中国のインターネット市場。政治・経済といった多種多様な要因もからむ。2012年1月に発表された「中国インターネット発展状況統計報告」最新版の公表内容をベースに、中国インターネットの最新状況を概説する。

 中国インターネット情報センター(以下、CNNIC)は2012年1月、半年ごとの中国の公式インターネット関連統計となる「中国インターネット発展状況統計報告」最新版を発表した。中国のインターネット利用人口が2011年末で5億人を突破したという節目の報告となる。

インターネット普及率では4割以下

 CNNICの定例報告は、中国全土31の省・直轄市・自治区(香港・マカオ・台湾除く)の合計6万サンプル(住宅用固定と携帯で半々)を対象に実施した調査をベースに作成される。まずは全体の状況から把握してみたい。2011年12月末時点の中国インターネット利用者数は5億1310万人で、2010年末から5580万人増えた(図1)。最近は農村部のネット利用者も1億3600万人と増加しており、全体の26.5%を占めるに至っている。

図1●中国インターネット利用者数と普及率
2011年はモバイルインターネットの利用者(データは2008年から)が全体の約7割に達した。
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 ただしインターネット普及率(人口に対するインターネット利用者数の比率)は2010年末から4.0ポイント上昇の38.3%であり、まだ全人口の4割以下と先進諸国に比べて少なく、今後の発展が期待される。

 また、ここ1~2年のスマートフォンの急速な拡大に伴い、モバイルインターネット利用者数は3億5558万人と、2010年末から5285万人増となった。伸び率自体は既に鈍化傾向を示しているが、それだけモバイルからのネット利用が定着していることが分かる。実際、モバイルインターネット利用者は全利用者の69.3%に達している。

 一方、パソコンからのネット利用者の割合が昨年同期に比べて減少する結果となったことも興味深い。家庭のパソコンからのブロードバンド接続でのネット利用者は3億9200万人で、既にブロードバンド接続が98.9%となっている。

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