写真1●社外でもスマートフォンで内線着信
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 社内外問わず、どこにいてもスマートフォンが企業の内線電話になる――。やろうと思えば、こうしたことがすぐにでも実現できてしまうのが今のIP電話の状況だ(写真1)。

 社内にPBX(構内交換機)の設置は不要、スマートフォン側への専用ソフトのインストールも不要。必要なのは、(1)Android 2.3以上を搭載するスマートフォンおよび携帯電話事業者とのパケット通信契約、(2)社内の無線LANおよびインターネット接続、(3)社外から電話を受けるための050番号もしくは0AB-J番号のIP電話サービス、そして(4)PBX機能を提供するクラウドサービスだ。

 冒頭の写真はIP-PBXソフトを開発する米Brekeke Softwareの日本の窓口であるコアックスの例で、“隗より始めよ”とばかり市販のスマートフォンで内線電話をいつでも受発信できるようにしている。コアックスにとっては自社商材のデモという側面はあるものの、3G回線経由で内線電話が着信するところを実際に見た顧客は一様に驚くという。

Android 2.3はSIPスタックを標準実装

 こうしたことが容易に実現できるようになった理由の一つがスマートフォンの普及と機能強化だ。Android 2.3以降は、IP電話などの呼制御に使うSIP(Session Initiation Protocol)のプロトコルスタックが標準で実装されており、OSの標準機能としてIP電話のクライアント機能が備わっている。そのため、ユーザーが専用のSIPソフトを用意する必要がなくなった(写真2)。

写真2●Android 2.3からはSIPスタックを標準で備える
SIPアカウントなどを登録する。
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 もう一つの理由がSaaS型でPBX機能を提供するクラウドサービスの利用のハードルが下がったことだ。コアックスはBrekekeのIP-PBXの機能を月額課金モデルなどの形で販売代理店に提供している。

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