IT関連製品・サービスの販売だけでなく、システム部門の課題解決に知恵を絞る「SE営業」にとっては、情報処理技術者試験の「ITパスポート」と「基本情報技術者」は持っていて“当然”の資格であるといえる。

 ユーザー企業のシステム部長がITベンダーの営業担当者に取得してほしい、ITベンダーの人事担当者が自社の営業担当者に取得させたい、営業担当者自身が取得済みまたは取得したいの三つの調査結果で、「ITパスポート」の合計ポイント数は126.9ポイント。「基本情報技術者」も113.7ポイントと、ほかの分野のトップを大きく引き離した(表1)。

表1●ITベンダーの営業担当者が取得すべき資格の分野別トップ3
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 多能スペシャリストとして差異化するカギは、3番目の資格の選び方にある。表1から選ぶとしたら、「ITコーディネータ」や「情報セキュリティスペシャリスト」が有力候補だ。「中小企業診断士」や「日商簿記(2級以上)」のビジネス系資格も必須といえる。

 今回の調査から「ユーザー企業のシステム部長が、ITベンダーの営業担当者に取得してほしい」資格も聞いた。ユーザー企業とITベンダーの資格に対する価値観のギャップに注意しながら、営業担当者が2012年に取得すべき資格を分野別に見ていこう。

【情報処理技術者試験】万人受けはセキュリティ分野

 情報処理技術者試験の「ITパスポート」は営業担当者の定番資格である。ユーザー企業のシステム部長、ITベンダーの人事担当者のどちらも、まずは「ITパスポート」を取得してほしいと考えている(図1)。これに「基本情報技術者」が続く。

図1●ITベンダーの営業担当者に「取得してほしい」「取得させたい」情報処理技術者試験の資格トップ10(複数回答)
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 ユーザー企業のシステム部長が営業担当者に「取得してほしい」資格として、情報処理技術者試験の中から3番目に選んだのは、システムの運用に携わる「ITサービスマネージャ」だ。システムに何か問題が起きたとき、ユーザー企業がすぐに頼れるのは、日頃から付き合いのある営業担当者だ。そのため、営業担当者にも運用の知識を求めていると考えられる。

 一方、ITベンダーの人事担当者は「ITサービスマネージャ」を重要視していない。自社の営業担当者に取得させたい資格では9位である。これに代わって、営業担当者に取得させようとしているのがIT戦略の立案などを支援する「ITストラテジスト」だった。

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