スマートフォン向け放送局「NOTTV」がいよいよ2012年4月1日に開局する。初年度となる2012年度末に100万、2015年度末に600万契約を目指し、将来的には1000万加入を目標とする。「ライブ」「ニュース」「オリジナル番組」「音楽」「BSやCSの番組」「調達番組」などを展開する。編成を担当する小牧氏と、事業戦略を練ってきた石川氏に、NOTTVへの取り組みを聞いた。(聞き手は本誌編集長、田中正晴)

小牧さんはツイッターで「携帯端末でプロフェッショナルな動画を見るという行為が一般的になる可能性が少しでもあるのならば、世界で最初に成功する場所は日本なのではないか」と述べられています。

小牧 スマホ上には地上波(ワンセグ)が見られて多チャンネルサービスがある。そして、オンデマンドで様々な動画も見れる。これにさらにNOTTVが見られるようになる。こういう環境が実現するのは、NOTTV対応端末が世界で初めてである。しかも、スマホは、歴史上最も早いスピードで普及している家電製品である。もちろん成功するかどうかはわからないけれど、成功するとすればここからだということに書いているうちに気がついた。

もともと成功すると思っていたのか。

小牧 石川もよく知っていますが、私はフジテレビの中でも反対の急先鋒だった。ワンセグも平素はほとんど見られていないという現状がある。有料放送のユーザー数はさらに少なく失敗すると考えるのは普通だ。携帯端末における有料課金というのは、大成功したiチャネルでさえ1600万普及だが月額使用料は157.5円。これだと、我々は黒字化できない。難しいと考えるのは極めて普通の感覚だ。

石川 成功すると思っている人の方が少ないと思いますよ。それがノーマルな感覚です。

小牧さん自身は今、どう考えているのか。

小牧 成功する確率は増えてきたと思う。理由の一つに、日本の携帯電話事情もある。現状は、ドコモが国内の約半数のユーザーを抱え、その端末の約半数はドコモショップで販売されている。またショップに対する信頼性などを考えると、きっかけを作りやすい状況である。「半分の半分以上が勧めてくれる」という構造は、従来の有料放送にないものであり、可能性は普通に考えるより高い。

月額420円という値付けは絶妙という気もする。

小牧 会見場で「反省してます」と話したら、ネット上では軽い炎上状態になったが、僕は真剣に安いと思う。

私は敢えて言ったのだと思っていた。

小牧 そうですそうです。「びっくりしてくれ」と。いまフジテレビワンツーネクストが、スカパーだと基本料410円に加えて1575円。それを担当した人間が、今までのネットワークを生かして相当コンテンツを集めた。僕はいま有料多チャンネル業界から「ありえないだろう」と怒られている。価格破壊ですからね。それだけのサービスをあの値段で提供する結果になった。

そのことに気づいて欲しいというメッセージだったのでは。

小牧 そうです。

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